1/30 に岩手大学理工学部で開催されました,澄川太皓氏 (日本学術振興会特別研究員DC2, 岩手大学大学院 理工学研究科 システム創成工学専攻) の博士論文公聴会に参加させて頂きました.

澄川さんが当時の廣瀬・福江研で OpenFOAM を用いた尾鰭まわりの解析を始めてから約8年,魚類の機械行動生態学という新しい境地を,独自の視点と類い希なる探究心と努力で切り開いてこられました.最初の ISABMEC 2018 への挑戦が本当に懐かしく思えます.重合格子解析も自己推進解析も,最初は「夢」で「高いハードル」と思っていました.しかし,澄川さんの努力と挑戦が,その夢を実現するハードルを乗り越えていくプロセスをずっと拝見していく中で,研究の面白さは,不断の「挑戦」と「努力」で切り開かれる,という本質を,澄川さんに改めて教えて頂いたと思っています.その挑戦の結果は,機械行動生態学という新たなフィールドを,唯一無二のCFD解析を武器に切り開かれたことが証明しているかと思います.この澄川さんの姿勢に,金沢工業大学の福江研の多くのメンバが刺激を受けています.研究室としても,澄川さんのお力添えで新しいモチベーションを開拓させて頂きました.公聴会に参加できて本当に嬉しかったです.本当にお疲れ様でした.と同時に,ここからが研究者としての新たなスタートになるかと想像します.今後とも,「魚と友達になり,語り尽くしていく」ために,わたしたちがどうしていくべきか,今後ともご一緒させて頂き,議論させて頂ければ幸いです.澄川さんの今後の流体力学研究者・機械行動生態学者としての活躍を,今から楽しみにしております.

澄川さん,三好先生,上野先生,柴田先生,竹田先生には大変貴重な機会を頂き,誠にありがとうございました.今後ともみなさまのご指導のほど,何卒よろしくお願い申し上げます.

※ 澄川さんホームページ:https://usibana.com/