7/1に,熱力学Ⅱ (機械工学科3年次対象) にて,鳳康宏先生 (ソニー・インタラクティブエンタテインメント) にお越し頂き,「PS5とお茶の魔ケトルの熱設計」と題し特別講演を頂戴いたしました.
鳳先生には,2020年秋に実施いたしました日本機械学会北陸信越支部オンライン・ワークショップで,技術者として,社会とは何か,まず周囲にできることがあるはず,というところから,技術者としての心構えをご指導いただいて以来,お話を頂戴させて頂きました.PS5の考え抜かれた熱設計の裏にある,ユーザーと作り手の期待の最大公約数を実現するための工夫や考え方の転換に感銘を受け,熱設計研究の今後の在り方も考えさせて頂きました.また,魔改造の夜のエピソードを通じた技術者との交流,現象の本質ととことん向き合った結果生まれた魔ケトルのアイディアなど,本質を考え抜くことと臆せずチャレンジすることの大事さを改めて感じました.「速いマシンは美しい」「丁寧な基礎の積み上げ」「必ず一段目から登ること」.受講生にぜひ心に留めてほしく思うと同時に,研究室としても実践していきたく思います.
鳳先生には,ご多用のところご足労賜り,誠にありがとうございました.今後ともご指導のほど,何卒よろしくお願い申し上げます.
