よくある Q&A

コアタイムはありますか?

研究室で設定しているコアタイムはありません.したがって,1日のスケジューリングは各自の裁量に任せるスタンスです.しかし,ひとりひとりに設定されたマイルストーンの達成に向けた,自主的な活動が強く求められます.

※ なお,研究室が活動を開始した2019年4月には,実はコアタイムがありました.
しかし,「PIがデータイムに(様々な業務で)捕まらない」という問題が発生し,「むしろ時間の縛りをなくして,PIが捕まる機会(質問や議論をするチャンス)を増やすほうが研究推進に有意ではないか」ということが研究室の運営会議で提案され,議論の結果,コアタイムをなくした,という歴史があります.

研究テーマはどのように決まりますか?

原則として配属面談時のみなさんの希望や思いを踏まえた上で,配属時の研究室の運営状況(各研究の進捗状況,外部との連携状況など)も勘案しながら,まずは専門ゼミで仮テーマを決め,研究体験してもらいます.その結果を踏まえ,体験の感想や学びたいことの方向性なども含め議論した上で決定します.

研究テーマはひとり1テーマですか?

ひとり1テーマです.研究分野毎にチームを組んで活動することもありますが,最終的にはそれぞれの責任の下で1テーマずつ学位論文を執筆してもらいます.したがって,ひとりひとりの自発的活動や,プロジェクトマネジメント力が問われます(し,これらの能力が鍛えられると思います).

「流体力学」「熱力学」などの単位を落としてしまいましたが,大丈夫でしょうか?

特に単位が取れていないので,とか,両科目が苦手だったから,等の理由で研究できないということはありません.研究室内部のセミナー,専門ゼミ等でもフォローします.

しかし,両科目とも必修ですので,「単位を落とさないように」は努力してください.
(落とすと4年次が大変です・・・)

なにか取っておいた方がよい科目等はありますか?

4年次にPDIIIに集中できるよう,3年次後期までの単位を確実に取得しておいてください.

共同研究が多いと聞きましたが?

ほぼ全ての研究が産学または学学の共同研究になります.産学連携については,電子機器・電子部品メーカさんや,熱流体関係のものづくりに携わっているメーカさんとの共同研究が盛んです.また,学学連携についても積極的に進めています.興味があれば,研究室説明会で聞いてください.

※ 別の見方をすれば,必ず外部との協働・共創が必要になる研究室で,コミュニケーション力やネゴシエーション力が試されますし,ふくえけんの活動においては避けては通れません(が,同時にこれらの能力を鍛えることの出来る環境という見方も出来るでしょう).
外部の方との研究計画の設定に基づき(共同研究の打ち合わせには学生メンバも参加してもらいます),マイルストーンが厳に設定されることも多いです.ゆえに,成果に対してはシビアな研究運営をします.しかし,一方では,ものづくりの最先端における時間の流れの感覚を予め学ぶ良い機会にもなるでしょう.

学会発表が多いと聞きましたが?

研究成果があれば,学部4年生からでも積極的に(国内外問わず)発表してもらいます.過去には,3年生の専門ゼミで得られた成果をもとに,4年生の5月や6月に学会発表したメンバも複数名います.このような積極的な活動は大歓迎で,もちろんサポートします.なお,原則として学会参加に伴う諸経費(学会参加費,旅費など)は研究室で持ちます.ぜひ,どんどん外の空気を吸いながら,自身の活動を振り返り,飛躍するチャンスをたくさん掴んでください.

なお,研究室の生涯学習方針および,昨今,学会発表には主催学協会への加入が必要なケースが多いこともあり,少なくとも研究室メンバには原則として日本機械学会(日本機械学会の入会費および年会費は自己負担をお願いしています)に加入してもらう方針です.お含み置きください.

大学院には進学すべきですか?

一般論として,昨今の工学系に関しては,大学院修士課程への進学が多くなっているのは事実です.2年間,自分の好きな研究に没頭できる機会というのは,人生の中でもそうそうないものかと思います.指導教員自身は,大学院(特に修士,M1の)時代に,師匠の石塚先生・中川先生・畠山先生にチャレンジさせてもらった,ノーリスク・ハイリターンの様々な経験は,その後の研究者としての背骨になりました.この経験はほかでは得られません.
というわけで,個人的な経験からは,進学を考えている人にはぜひ進学を勧めます.

※ ただし,エンジニアやリサーチャーとして飛躍したい,より社会の役に・ひとの役に立てるエンジニアやリサーチャーになれるよう成長したい,という強い意志が必要です.大学院での活動は(それなりに)大変である一方で「やればやるだけ自分に帰ってくる」期間になります.つまり,何も自発的に動くことが出来なければ,単なる時間浪費になってしまいます(強いて言えば,それがある可能性がリスクでしょうか).そこは注意してください.
しかし,もし自分のアクティビティを大学院生活で最大化できたら,それは,エンジニアやリサーチャーとしての,みなさんの一生の財産になり,更なる飛躍へのきっかけに間違いなくなるでしょう.みなさんの熱いチャレンジを期待しています.

就職先はどのようなところが多いですか?

機械工学に関係したものづくり・ことづくりに,熱流体分野が関係しないところを探す方が難しく,その点では「こんな分野が多い」ということはありません.結果として本人の努力と成長によるところが大きいでしょう.ぜひ研究室活動で「無形の力」を養ってください.

・・・というのは,本当にそうですが,過去の(前職含む)傾向としては,やはり研究分野故か,電子機器,電子部品,家電,重工,空調(サブコン),エネルギ,精密機器,半導体,自動車,鉄道関係などを取り扱う会社さんへの就職例が多いでしょうか.

鉄道関係の研究は出来ますか?

指導教員自身は鉄道ファンで,将来的にはそんな研究もしてみたい夢はありますが,さしあたって現在の段階では,鉄道そのものに直接繋がる研究はしていません.しかし,VVVFインバータの冷却制御や,車内空調の高効率化など,鉄道車両に関連した熱流体制御や冷凍空調技術に繋がるような研究テーマは様々に取り扱っています(ほぼ全てのテーマがそうでしょう).

研究室の雰囲気はどうですか?

「責任のある自由」な雰囲気,と言う表現がいいでしょうか.
PI談,研究室メンバ同士で,常に,研究運営や研究手法,結果の考察や実験・解析手法の技術的な話題をしっかり討論しながら研究を進めている,と言う意味では,お互いに,時にライバルとして競い合い,時に同僚として支え合うような良い研究ができる雰囲気が整っていると思っています.

ただ,この雰囲気も,研究室メンバ全員の普段からの努力・研鑽により積み上げられたものであることは間違いないです.

関連して(先輩からも教員からも)待っているだけでは助言やアドバイスは落ちて来ません(「指示待ち人間」や「フリーライダー」にはなれません).その点でも,ひとりひとりが「責任のある自由」の中で,個々のマイルストーンに向けて,必要に応じ周囲と連携しながら積極的かつ自律的に活動することが求められます.

いい雰囲気というのはタダでは出来ないと思っています.ぜひ,新しく配属されるみなさんにも,その雰囲気をさらに活性化してもらえるよう,頑張ってもらえればと思います.

必ず勉強しておいた方がいいことは何ですか?

社会人として恥ずかしくないメールの書き方は絶対に勉強しておいてください.

教員の面倒見はいいですか?

言わないと動きません.こうしなさいとは絶対に言いません.話が長いので,耐える神通力が必要です.あと,わからない単語が出てくることが多いので,それは先輩に聞きましょう.

先輩は手取り足取り教えてくれますか?

多分タダでは動いてくれません.自分で動き,考えた上で相談しないと動いてくれません.ただし,十分な熱意や準備を持って質問すれば,その分のレスポンスが帰ってくることでしょう.

無茶ぶりが多いというのは本当ですか?

覚悟して来てください.